成長するためにやるべきたった1つのこと

成長するために必須の学習方法

 将棋の学習方法は様々ありますが、その中でも非常に効果があるのに、以外とやらない人が多い学習方法があります。それはなにかと言うと、ずばり「感想戦」です。感想戦とは、対局が終わったあとに1局を振り返って「ここが良かった」「ここがまずかった」等と対局相手と感想を言い合うことです。これにより、自分自身の考えが正しかったのか、あるいは間違っていたのかを確認して将棋の大局観を鍛えたり、対戦相手の知識や考え方を吸収することで将棋の幅を広げたりすることができます。
 対面の対局では対局後に感想戦をするのが一般的で、急いでる等で感想戦をしない場合は一言「すみませんが感想戦は無しでお願いします」等とことわってから退席するのがマナーとなっています。しかし、最近はネット対局が増えて来たためか、対局後に感想戦をしない人が増えてきました。これは成長のチャンスを失っているに等しく非常に勿体ないと言えます。もし仮に対局相手が感想戦をしない人であったとしても、強くなりたいと思うのであれば、自分1人でも対局を振り返って検討することをお勧めします。

棋譜を再現できない場合

 対面で対局をしている人の中には、感想戦をしたくてもできないという方がいます。その原因は、棋力それほど高くないため、棋譜を再現することができず、1局を振り返ることが難しいという場合が殆どです。そのような場合は覚えている範囲だけの感想戦でも構いません。終盤の数手を戻して考えるだけでも良いですし、序盤の覚えてるところまでを振り返っても良いでしょう。そのように繰り返し感想戦をしようとすることで、自然と棋譜を再現する力が身についていきます。
 また、可能であれば棋譜をとりながら対局するのも1つの方法です。棋譜用紙に符号を書いても良いですし、スマホのアプリ等を利用するのも良いでしょう。ただし、これは大会等では認められない場合が殆どですので、そのような場合は先に係りの人に確認するようにしてください。

コンピュータを利用した感想戦

 感想戦のやり方として、コンピュータを利用した感想戦というものがあります。最近のコンピュータは非常に強く、その実力はすでに人間のトッププロを超えていると言っても差し支えないかと思います。感想戦でコンピュータを利用することは一長一短ありますが、私は正しく使えるのであればコンピュータを利用しても良いと考えています。
 棋譜をコンピュータで解析すると、1局の中で「良かった手」や「悪かった手」そして「変わりにどのような手を指せばよかったのか」等を教えてくれます。そのため感想戦の精度が高まり、より正確な振り返りを行うことができるのです。
 ただし、コンピュータを利用する際に気を付けていただきたいのが、まずは一通り自分の頭で考えてから、コンピュータで解析するようにしてほしいということです。その方が棋力向上にもつながりやすいですし、コンピュータの指し示す最善手が必ずしもその人にとっての最善手とは限らないという事情もあるからです。

感想戦は人間的成長にもつながる

 感想戦をして1局を振り返るという行為は、将棋の棋力向上に限らず、人間的な成長にも繋がります。何故かと言うと、勉強やスポーツなどあらゆる分野において、改善(成長)するためには振り返るという工程が必須になるからです。
 何かで成長しようとした場合、「まずは現在の自分の力の範囲で挑戦し、その結果をもとに何が良かったのか何が悪かったのかを振り返って、自分なりに改善して次に望む」ということを繰り返すことが基本のサイクルとなるのではないでしょうか。そのような、成長するための一連の流れを将棋を通して実際に経験することで、どのようにすれば人は成長することができるのかということを、身を持って学ぶことができるのです。
 そして、そのような経験というのは将棋以外の分野においても間違いなく役に立つでしょう。ある意味、このような「成長のしかた」というものを自身の経験を通して学んでいただくということが、子どもが将棋を学ぶ真の目的とも言えるのかもしれません。

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