将棋投了時の「負けました」について

将棋投了時の「負けました」について

将棋は、相手への敬意を大切にする伝統文化です。

対局開始時は「よろしくお願いします」と挨拶して始まり、対局が終わると投了する者が「負けました」、勝者が「ありがとうございました」と挨拶して終わります。このように、将棋を対局するにあたって挨拶は基本マナーであり、挨拶ができないと将棋をすることができません。

しかし普段の私生活において「負けました」と挨拶することなんて滅多にないですよね。

ほとんどのスポーツやゲームでは、決着がつくと「ありがとうございました」くらいは言うかもしれませんが、負けた方が自ら投了の意思を口にすることはありません。

ですので、「負けました」と挨拶するという事はすごく貴重な経験になります。

初めて将棋教室に来た生徒さんの中にも悔しくて挨拶ができず泣いてしまう子が何人かいます。そういった子はすごく感受性が強いんだろうなと思います。「負けました」と言えない子が言えるようになるのは将棋教室の講師をやっていて嬉しく感じる事の一つです。

将棋を通して、相手を敬う気持ちの大切さを学んで欲しいと思います。

(植田)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

コメント

お名前 *

ウェブサイトURL