詰みの形 その2

詰みの形を覚える

 前回に引き続き、今回も詰みの形を紹介していきたいと思います。今回紹介するのは銀を使った詰みの形と突き歩詰めの形です。特に銀を使った詰みの形は実戦でよく出て来るのでぜひ覚えてください。

頭銀(あたまぎん)

【解説】
 頭金と違って銀には横への利きが無いため、他の駒で銀の横へ逃げる逃げ道をふさいでいる必要があります。もっとも多いのは銀の後ろを金や成駒で支えている形です。

【条件】
・相手玉の前に自分の銀がいる
・王手している自分の銀を相手玉に取られても他の駒で取り返せる
・王手している自分の銀を相手の守り駒に取られない
・銀の横に相手玉が逃げられない状態になっている

練習問題

次の詰将棋を解きましょう。

※1手詰

6二銀

※1手詰

9二銀

斜めの銀(ななめのぎん)

【解説】
 この詰みの形は頻出するわりに決まった名前がありません。しかし、名前を付けた方が覚えやすいため、仮に「斜めの銀」と命名しました。この形は銀が斜め後ろに動けるという特性を生かした詰みの形です。通常は銀よりも金を残した方が相手玉を詰ましやすいことが多いですが、形によっては銀をとどめに残した方が良いことがあるので気をつけましょう。

【条件】
・相手玉の斜め後ろに自分の銀がいる
・王手している銀を相手玉に取られても他の駒で取り返せる
・王手している自分の銀を相手の守り駒に取られない
・相手玉の逃げられるマスがない

練習問題

次の詰将棋を解きましょう。

※1手詰

3一銀打

※1手詰

2二銀不成

突き歩詰め(つきふづめ)

【解説】
 突き歩詰めは盤上にある歩を突いて相手玉を詰ます形のことです。歩で詰ましたら反則だと勘違いしている方もいますが、反則なのは持ち駒の歩を打って相手玉を詰ます「打ち歩詰め」です。盤上にある歩を突いて相手玉を詰ます「突き歩詰め」は反則にはならず、勝ちになるのでちゃんと見分けられるようになりましょう。

【条件】
・相手玉の前に自分の歩がいる
・王手している自分の歩を相手玉に取られても他の駒で取り返せる
・王手している自分の歩を相手の守り駒に取られない
・相手玉の逃げられるマスがない
・持ち駒の歩ではなく、盤上の歩を動かして詰ました
(持ち駒の歩を打って詰ますと反則になる)

練習問題

次の詰将棋を解きましょう。

※1手詰

1四歩

※1手詰

9五歩

詰みの形 その2 への1件のコメント

  1. ピンバック : 詰みの形 その3 – リコット将棋教室

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