詰みの形 その3

詰みの形を覚える

 前回に引き続き、今回も詰みの形を紹介していきたいと思います。今回紹介するのは桂馬を使った詰みの形です。桂馬は将棋の駒の中でも特殊な動き方をする駒で、他の駒には無いような詰みの形になります。知らないと気づきにくい形もあるので、ぜひ覚えてください。

吊るし桂(つるしけい)

【解説】
 吊るし桂は相手玉が動ける場所が無い時に桂馬で王手する詰みの形です。とくに手掛かりが無いところからでもいきなり相手玉を詰ましてしまうことがあるため、うっかり見逃しやすい形でもあります。しっかり覚えて実戦でも見逃さないように気をつけましょう。

【条件】
・相手玉に自分の桂馬で王手している
・王手している自分の桂馬を相手の守り駒に取られない
・相手玉が逃げられない状態になっている

練習問題

次の詰将棋を解きましょう。

※1手詰

4三桂不成(6三桂不成は同馬で失敗)

※1手詰

3三桂(1三桂は同香で失敗)

桂馬のコビン攻め(けいまのこびんせめ)

【解説】
 この形は詰みの有る無しに関わらず、相手玉を攻めるのに効果的な攻め筋です。特に美濃囲いはこの桂馬を打たれると一気に寄せられてしまうことが多いため、相手が美濃囲いに組んで来たときは積極的に狙っていくようにしましょう。

【条件】
相手玉に自分の桂馬で王手している
・相手玉が間接的に角の利きに入っている
・王手している自分の桂馬を相手の守り駒に取られない
・相手玉の逃げられるマスがない

練習問題

次の詰将棋を解きましょう。

※1手詰

7四桂

※1手詰

3四桂

詰みの形 その3 への1件のコメント

  1. ピンバック : 詰みの形 その4 – リコット将棋教室

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